アカデミックエリア

~ヨーガの研究を身近に感じよう!~

研究と聞くと、なんだか難しそう?そんなことはありません。研究はあなたの身近にある知りたい気持ちの表れです。ヨーガの効果は皆さんが知りたい事のひとつじゃないでしょうか? アカデミックエリアには研究発表の他にも、腰痛、不安など心身の不調、高血圧、様々な疾患にヨーガが役立っている症例ポスターも展示。少し、敷居が高い感じがする研究の分野に少しお近づきになりませんか。

  • 会場:704
  • 時間:10:00 – 17:00
  • 参加費:無料 (1クラス以上401~403、701、906のクラスをご受講された方)
10:30-11:00

五十嵐 健 [S-VYASAヨーガ大学院(修士課程修了) アートオブリビング インターナショナル認定講師 SHANTI YOGA JAPAN SKY YOGA《śūnyatā》]

『瞑想の心理的効果、呼吸・循環器系に与える影響
〜YTIC卒業生(2014・2015年)のオーム瞑想の症例報告128件のまとめ

今、世界中でたくさんの人がヨガや瞑想をストレス・マネジメントのツールとして学び、実践しています。同時にそれらに関する研究も盛んにおこなわれています。今回はヨーガセラピーで有名なインドのS-VYASAヨーガ大学で開発された「オーム瞑想」についての研究を発表します。

日本でもヨーガ・ニケタンがS-VYASAと提携し、多くのヨーガ療法士を輩出しています。この研究では、2014年から15年にかけてヨーガ療法士養成講座YTICを卒業された方々が、卒業研究として提出したオーム瞑想の実験データを再集計し、考察を加えました。心理的な効果と、呼吸・循環器系への影響という観点から、オーム瞑想がストレス・マネジメントのツールとしてなり得るかどうかというテーマでお話しいたします。


11:00-11:30

中田愛子 [東洋大学大学院 飯森クリニック]鎌田 穣[黒川内科 東洋大学]

『ヨーガ療法アセスメントツール(サイコメトリック質問紙)の開発』

サイコメトリック質問紙とは、心理学的方法で作成される検査用紙のことです。作成するとき、千人から1万人規模のデータを集めて、心理統計的手法を利用して質問項目を決めていき、個人の心理的特徴を測定していく質問紙です。現在、ヨーガ療法を実施する上で、クライエントや実習者の考え方や物事のとらえ方といった個人の心理的特徴を客観的に測定するための手段が皆無な状況です。そこで、我々は心理療法として行なっていくヨーガ療法で利用できる心理測定ツールを開発していくこととしました。
現在、東洋大学との提携において、スピリチュアリティ、失自然社会感覚、心理的ドーシャに関する質問紙の3種類を作成しています。

11:30-12:00

野坂見智代 [広島市立大学 保健管理室(博士、公認心理師、臨床心理士) 広島大学大学院 教育学研究科(客員准教授)]

『ホリスティックなストレスマネジメント教育:
1セッションの統合的ヨーガ・プログラムの開発』

我が国では,施策が策定されるなどストレスマネジメントは重要な位置づけとなっている。特に,教育領域ではメンタルヘルスの問題が深刻であるものの,その研修会等においては,1~数回の体験を通じて技法を習得できることが多く求められる。そこで,本研究者は,統合的ヨーガ療法Integrated approach of yoga therapy(IAYT) がホリスティックで多様なストレスマネジメントを内包することを示し,ストレスマネジメント教育に基づいた1セッションのIAYTプログラムを開発した(野坂, 2005)。そして,無作為化比較対照試験(Nosaka, Okamura, & Fukatu, 2013),日常での実践者と非実践者との比較(Nosaka & Okamura, 2015)等を通じて,その有用性を検証してきた。今回は,さらに日常での活用についても検討する。

12:00-12:30

毛塚由希子 [東洋大学大学院 総合情報学研究科博士課程後期]

『ヨーガ療法教室選びアンケート調査報告』

2018年に日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士に協力を依頼し、教室に通われているクライエントへアンケート調査を行った結果をご報告いたします。調査内容といたしましては、教室に通うに至った動機や続けている理由、教室選びの重要点など、また、ヨーガに通われない人、途中でやめてしまった人についても意識調査を行いましたので、その傾向をお伝えしようと思っています。クライエントさんが何を求めているのかを知るきっかけになればと思います。

14:50-15:20

井上智子 [東京都医学総合研究所統合失調症プロジェクト 協力研究員・首都大学東京システムデザイン学科 博士後期課程]

『精神科におけるヨーガ療法のこころの反応、からだの反応』

統合失調症などの精神疾患の一部では、治療抵抗性の症状が慢性的に持続し、日常生が障害される。長期服薬による副作用のリスクを踏まえ、薬物療法を補完する新規治療法の開発が求められ、ヨーガ療法はその一つとして検討されてきた。これまで、入院中の精神疾患の方に対して、ヨーガ療法を行ってきた。長期入院中の慢性期統合失調症1症例に対し、ヨーガ療法を介入し、退院に至った症例について、ヨーガ療法の効果を「こころとからだ」の両面から検証した。ヨーガ療法による回復過程とその作用機序、慢性期統合失調症のリカバリー達成に向けた新たなツールとなる可能性について報告する。

15:20-15:50

加藤祥子 [東洋大学大学院 総合情報学研究科 博士課程前期]

『ユニバーサルなヨーガ療法の可能性』

2018年からの大学生のメンタルトレーニングやストレスケアとしてのヨーガの有効性の研究から、背景にある健康促進のニーズとヨーガセラピーの多角的な可能性をレビュー論文、リサーチからご紹介していきます。

15:50-16:20

鎌田洋子 [東洋大学大学院 総合情報学研究科 博士課程前期]

ヨーガ療法 〜1つの視点

3月にシカゴで行われた 30th World Summit on Positive Psychology, Mindfulness,Psychotherapy and Philosophyでのポスター発表の報告をさせていただきます。タイトルは Preliminary yoga therapy experiments testing the impact of self-awareness on interoception 「ヨーガ療法による内受容感覚への意識化が与える影響の検証のための予備実験」です。 また、「シカゴ」と言えば………スワミ・ヴィヴェーカナンダさんが世界宗教者大会で演説をされた場所、ここの訪問レポートもお楽しみに

16:20-16:50

村上 真 [株式会社 FiNC Technologies]

『就労者に対するヨーガ療法のストレスマネージメント効果検証』

企業で実施した、簡単なヨーガ療法プログラムの効果についてお話します。職場でのストレス問題が注目されるなか、職場の研修や、終業後の活動でヨーガを取り入れようという動きが増えています。ただ、受け入れ側の企業人事セクションとしては責任もあり、「ヨーガ療法は本当にストレスに効果があるの?証拠は?」と問いかけることが一般的です。 これに応えられるように、着替え不要、ヨガマット不要、企業の会議室で、時間30分程度のヨーガ療法プログラムを実施したときの効果を、ストレスチェックで使用するアンケートを使って調査しました。今回の結果を使って候補先企業にご説明いただくことで、職場でのヨーガ療法が普及する一助となればありがたいです。